ゆえさん@がんばらない

がんばらないエンジニアのポートフォリオ? この記事の内容は所属組織の公式見解ではありません

ふりかえり重視のポートフォリオ「マミライン」の続き

気づいたらMoodle Moot 2014でベストイノベーション最優秀賞を受賞してしまったMoodleプラグインの「マミライン」。

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投票してくださった皆様、ありがとうございました。

そして開発時間を与えてくれた所属会社にも感謝しています。最後まで支えてくださって本当にありがとうございました。

表彰されることなど殆ど無い人生を送っていますので、今でも興奮しています。うれしいです。

発表に使用したスライドはslideshareにもアップロードしています。

発表の際に言い切れなかったことや、改めて述べておきたいことを書いておきます。

ダウンロードや機能説明はこちらをどうぞ。 http://version2-inc.github.io/moodle-block_mamiline/

名前について

魔法少女まどか☆マギカ巴マミさんから採っています。堅苦しい名前にはしたくありませんでした。 マミさんのように「頼りにされるプラグイン」を目指しています。

「マミッター」(マミ + Twitter)という案もあったのですが、首をちぎられて持って行かれそうだったので、やめました。

ポートフォリオをめぐる世界

ここ数年、ポートフォリオの世界は様々な変化や進化を遂げています。教育学や教育工学の研究が進むにつれてポートフォリオの世界は変わり、「eポートフォリオ」の世界がやって来ました。

MoodleとMaharaはmnet認証レベルで連携出来るようになり、「Mahoodle(Moodle + Mahara)」という言葉も生まれました。

しかしながら、ポートフォリオを「作る」ことばかりが先行し、作った後のポートフォリオをあとで見るような文化はなかなか見いだせていない現状があると考えます。 時間をかけて作った物でも、後で読み返したりするタイミングも無く、「とにかく作ればいいや!」みたいな世界が生まれているようにも思えます。

また、最近では就職活動でもポートフォリオの提出を要求されるようになり、「ポートフォリオを作る目的が就職活動」という本来あまり想定していない世界になり始めています。

もちろん就職活動でも有用ですが、教育的な観点からはずれ始めています。

Maharaの問題でもあるのですが、インタフェースや仕組みがやや難しいため、作る側(学生)のコストもそれなりにかかっています。 作ることだけに時間をかけて、作り終わったら放置という世界も構築され始めているような気がします。

作成コストが上がると、今度は学生側のモチベーションを維持することも難しくなります。 「ポートフォリオ作ったら単位をあげよう」等でモチベーションを確保する方法もありますが、対処療法的ですし、そもそもポートフォリオの目的からも逸れています。

「ふりかえり」の重要性

作ったポートフォリオは5年10年、あるいはずっと有効です。なぜならそれは学生自身が歩んだ道であり、それは揺るぎない事実であるからです。 重要なのは、自分が歩んだ道を再確認する「ふりかえり」です。 今一度自分の活動をふりかえり、「これから自分はどう生きるか」と考える機会こそが重要です。

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追加機能実装は?

あまり考えていません。デザインについては再考する必要があると思います。良い案があれば教えて下さい。 ですが、機能はあまり増やすつもりはありません。

更に言うと、「ふりかえり」に必要な要素以外は作る気は更々ありません。 作りすぎると訳の分からないプラグインになりますし、収拾がつかなくなります。

「作らないポートフォリオ」を目指して

ポートフォリオは作るものではないと考えています。蓄積物の中から作られていき、学生さんはそれをいつでも「ふりかえり」出来る事こそが大事ではないかと考えています。

ポートフォリオ」という言葉自体に明確な定義がないと聞いていますし、Moodle Mootの発表中参加者に伺っても答えは得られませんでした。 であれば、こういったポートフォリオもあっていいのではと考えています。

さいごに

マミラインは今まで議論されてきたポートフォリオとは別の世界を描こうとしています。

ですので、異論が多いであろうと思っています。しかし、こういったポートフォリオもあっていいと思うんです。